(大学進学とお金の悩み・第21話)
皆さん、こんにちは。 前回、大学受験のパンフレットを前に「完全にパニックです」と白旗を振った僕ですが、一晩寝て、深呼吸して、もう一度資料を開いてみました。
そこで最初に見つけた文字がこれでした。 「タコ世帯……? 海鮮のキャンペーンかな?」
……すみません、読み間違いでした。正しくは「多子(たし)世帯」。お子さんが3人以上いる家庭のことです。5時間かけてWi-Fiを直したはずの僕の脳みそは、それくらいパニックで茹で上がっていたようです。
でも、この「タコ」……もとい「多子世帯」の項目をきっかけに、僕は信じられない事実にたどり着いたのです。
そもそも「奨学金」って何種類あるの?

パンフレットをめくると出てくる「第一種」「第二種」といった言葉。これが僕をパニックにさせた正体でした。 でも、よく見ると実はシンプル。大きく分けて「もらえる(返さなくていい)」か「借りる(返さなきゃいけない)」かの違いだけなんです。
- 【給付型(きゅうふがた)】← 今回の主役! 返さなくていい「お祝い金」のようなもの。 国が学費を肩代わりしてくれます。
- 【貸与型(たいよがた)第一種】 卒業後に返す必要があるけれど、利息は0円。 借りた分だけ返せばOK。
- 【貸与型(たいよがた)第二種】 卒業後に利息をつけて返すもの。 銀行のローンに近いイメージです。
僕が今回「特大の光」だと感じたのは、一番上の「給付型」。 返済の負担がないから、娘が社会人になった時のスタートラインを身軽にしてあげられる。これが、手取り17万円の僕が一番知りたかったことでした。
大学進学にかかるお金の「リアルな幅」

大学によってかかる費用はピンキリです。パンフレットと格闘して、一般的な相場を「最低〜最高」で整理してみました。
| 項目 | かかる費用の目安(最低〜最高) | 国のサポート額(最大目安) |
| 入学金 | 20万円 〜 50万円 | 約28万円まで免除 |
| 年間授業料 | 50万円 〜 150万円 | 約70万円まで免除 |
| 生活費(奨学金) | (親からの仕送りなど) | 年間 約46万円 〜 支給 |
※国立大学か私立大学か、学部によって金額は変わりますが、これが一般的な「戦う相手」の大きさです。
国立大学なら、入学金も授業料もほぼ「自己負担0円」になる可能性があります。私立大学で「最高額」の方だったとしても、国の免除(約70万円)を引いた残りの額を、毎月振り込まれる「生活費(給付型奨学金)」から充てれば、家計へのダメージを最小限に抑えられるんです。
手取り17万、ひとり親世帯は「最強の支援」対象だった

結論から言います。 僕のように「手取り17万円程度で、娘と二人の父子家庭」という状況は、この制度において最も手厚いサポートが受けられる「第I区分(満額支援)」に該当する可能性が極めて高いことがわかりました。
ひとり親世帯には税金面での優遇があるため、同じ年収の世帯よりもこの制度の審査において「より助けが必要な家庭」と認めてもらいやすいのです。
「お金がないから、大学は無理」 そう思って娘に申し訳ない気持ちでいっぱいだった僕ですが、現実は逆でした。 「大変な状況で頑張っているからこそ、国が全力で背中を押してくれる」。そんな仕組みがあったんです。
亡き妻が「娘のことは任せたよ」と、この制度へ導いてくれたような、そんな不思議な感覚になりました。
結論:パニックは「安心」に変わった

「タコ」と読み間違えていた昨日の自分に、教えてあげたい。 パンフレットは敵じゃなかった。 僕たち親子の未来を照らしてくれる「宝の地図」だったんだと。
娘は今、高校2年生。 実際に動くのは来年の春(高校3年生の予約採用)になりますが、今から「マイナンバーカード」を準備したり、対象の学校を調べたりと、できることはたくさんあります。
固定費削減で浮かせた「月数千円」は、こうした制度ではカバーしきれない「受験料」や「滑り止めの確保」のための貴重な資金になります。
「守り(節約)」で貯めて、「攻め(制度活用)」で夢を叶える。 主夫の戦い・第2章。なんだか、ワクワクしてきました。
次回予告
給付型奨学金という「特大の光」を見つけ、ようやく娘の未来に道筋が見えてきた僕。 でも、主夫の戦いはそんなに甘くはありませんでした。
「入学金や受験料、最初のお金はどうやって用意する?」
そこで見つけた『国の教育ローン』。 しかし、調べていくうちに衝撃の事実が発覚します。 「返済は、借りた翌月からスタート……!?」
手取り17万円、今の生活で即返済なんて可能なのか? 光の後にやってきた、現実という名の厚い雲。 このピンチをどう切り抜けるのか、それとも別の秘策があるのか。
次回、第22話。 「『即・返済開始』の衝撃。給付型だけでは超えられない、最初の関門」
主夫の戦い、次は「時間の壁」との激突です。お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

