
「え、今日って友引?だったらお葬式やめたほうがいいよ!」
そんな話、聞いたことない?

なんとなく“友引=縁起が悪い”というイメージを持っている人も多いですが、
実はその理由、昔の占いや文化に由来するものなんです。
この記事では、「友引に葬式はNG」と言われる本当の理由や、
そもそも「友引ってどんな日?」というところまで、やさしい言葉でわかりやすく解説します!
友引の正しい読み方と意味

まずは基本から。「友引」って、どう読むか知っていますか?
正解は——**「ともびき」**です!
「ゆういん」「ゆうびき」なんて読む人もいますが、それは間違いなのでご注意を(笑
友引は“友を引く”日?
文字通り「友を引く」と書くので、
「この日にお葬式をすると、友達まで連れていってしまう…」
というイメージを持ってしまう人が多いのも無理はありません。
実際、このイメージが“友引=葬式NG”の元になったとも言われています。
友引は「勝負がつかない日」
でも本来の意味は、ちょっと違います。
友引は**六曜(ろくよう)**のひとつで、もともとの意味は「勝負なし」「引き分けの日」。
つまり、勝ちも負けもない中立な日というのが、正しい解釈なんです。
時間帯によっても意味が変わる?
六曜には「時間帯によって運勢が変わる」特徴があり、友引も例外ではありません。
実は、午前と夕方は吉、正午(昼の12時前後)は凶とされています。
なので、仮に何かを始めるなら「午前か夕方がいい」と考える人もいます。
ひとことまとめ
「友引」は“ともびき”って読みます!
本当の意味は「引き分けの日」で、勝ち負けがつかない中立な日。
「お葬式はNG」というのは、あとから生まれた解釈なんですね。
なぜ「友引に葬式はダメ」と言われるのか?

「友引にお葬式をすると、友をあの世に引き込む」
そう言われると、なんだかちょっと怖いですよね。
でもこの考え方、実は“本来の意味”とはちょっとズレているんです。
由来は迷信?それとも信仰?
友引という言葉ができたのは、もともと戦の勝ち負けを占う目的だったとされています。
「勝ち負けがつかない=平和」なイメージもありますが、
「友を引く」という文字から、いつの間にか“お葬式にふさわしくない”という迷信が広がったと考えられています。
なぜ葬式だけが問題視されるの?
実際、今でも多くの葬儀社や火葬場では、友引の日は休業にしているところが多いです。
理由は、「遺族や参列者が気にすることがあるから」。
科学的な根拠はありませんが、心情的な配慮として避けられているんですね。
地域によって考え方も違う
ちなみに、「友引に葬式ダメ」は全国共通ではありません。
地域によってはあまり気にしないところもありますし、
「友引でも普通に葬式するよ」という人も珍しくありません。
つまり、あくまで“文化的なマナー”や“気持ちの問題”として広がった風習なんです。
ひとことまとめ
「友引に葬式はNG」は、迷信に近い考え方。
でも、それを気にする人の気持ちも大切にしたいですね。
本来の意味を知っておくことで、より柔軟な判断ができるようになります。
実際どうなの?今の葬儀業界の対応

「友引に葬式しないほうがいい」って聞くけど、
実際、葬儀社や火葬場ではどうしているの?
気になりますよね。
ここでは、**現代の葬儀業界の“リアルな対応”**を紹介します。
火葬場の多くは“友引休み”
全国の火葬場では、今でも**「友引は休業」**というところがたくさんあるようです。
これは「迷信だからやらない」というよりも、
**「参列者や遺族が気にするかもしれないから、配慮して休む」**という理由が多いです。
つまり、“信じるかどうか”より、気持ちに寄り添う対応なんですね。
葬儀社も基本的には「避ける方針」
葬儀会社でも、「友引の日に葬儀をやるかどうか」は、
基本的にご遺族の希望に合わせて柔軟に対応しています。
ただ、「できれば避けたい」という方が多いのも事実なので、
あらかじめその日を避けるプランを用意しているところもあります。
でも完全にNGではない!
実際のところ、どうしても日程の都合がつかない場合には、友引に葬式を行うこともあります。
特に都市部では「友引でも構いません」という人も増えてきて、
昔よりも柔軟になってきているようですよ。
補足:友引に葬式をする場合の“工夫”
- 友引にどうしても行う場合、「別の日に告別式だけ行う」というスタイルもあります
- 「友引人形(ともしびにんぎょう)」という副葬品を棺に入れる地域も
→ これは「友を連れて行かないように」という意味を込めたお守り的なものです
ひとことまとめ
今の時代、「友引だからNG!」と一概に決めつける必要はありません。
でも、まわりの人の気持ちを考えて判断することが大切。
「意味を知ったうえでどうするか」を自分で選べるといいですね。
友引の日にやっていいこと・悪いこと

「友引ってお葬式以外でも、何か気をつけたほうがいいの?」
そんな疑問を持つ人も多いと思います。
実は、友引の日には“時間帯”や“場面”によって向いていること・避けたほうがいいことがあるんです。
友引の日に“やっていいこと”
- 結婚式・お祝いごと(午前・夕方)
→ 明るい行事に向いているとされており、結婚式の日取りにも選ばれやすいです。 - 契約・納車・引っ越し(午前か夕方)
→ 「友を引く」=「人を引き寄せる」とポジティブにとらえる考え方も。 - 家族や友人と会う・お見舞い
→ 親しい人との交流に吉とされることもあります。
ただし、“正午”は避けるという人も多いので、気になる方は時間帯に注意!
友引の日に“避けたほうがいいこと”
- お葬式(特に出棺・火葬)
→ 「友をあの世に引く」という迷信から避けられる。
※地域によっては普通に行われています。 - 凶事・お別れの場
→ 弔事は基本的に「仏滅」や「先負」が選ばれることが多く、友引は避ける人も多いです。
友引の“正午”は避ける?
六曜では、友引の“昼(正午)”は凶とされているため、
「正午前後に大事なことをしないようにしよう」という考え方も根強くあります。
逆に、午前と夕方は吉とされているので、時間を選んで動くと良いとされています。
ひとことまとめ
友引の日は、「大事な人との関わり」に向いている一面もあります。
お葬式などの弔事は避けることが多いけど、すべてがダメというわけではありません。
意味を知って、自分の考え方や周囲とのバランスで使い分けるのがポイントです。
ちょっとした歴史と雑学
「友引って昔からあったの?」「誰が決めたの?」
そんな疑問を持った方へ、ここでは友引のルーツや豆知識をご紹介します。
六曜のルーツは中国の占い?
「友引」は**六曜(ろくよう)**の中のひとつで、
六曜そのものは、中国の“時の吉凶を占う考え方”がもとになっています。
日本には鎌倉時代~室町時代ごろに伝わったとされ、
本来は「先勝」「先負」「赤口」「大安」「仏滅」「友引」といった勝負運や吉凶を示す目安でした。
江戸時代に流行 → 明治で一般化
六曜が一般の人に広まったのは江戸時代の終わりごろ。
明治時代になるとカレンダーに印刷されるようになり、
今のように日常生活の中で使われるようになったそうです。
ちなみに、明治政府は「六曜は迷信だから」と一度禁止したこともあるようですが、
国民の間で根強く残り、今もカレンダーにしっかり載っています。
「友引に葬式NG」は日本独自の文化?
中国では「友引」のような概念は一般的ではなく、
「友引=葬式ダメ」という考え方は日本独自に広がった風習だと言われています。
つまりこれは、“漢字の見た目”と“人の想像”が生んだ迷信文化とも言えるのかな。
豆知識:「友引人形」って知ってる?
一部の地域では、友引にお葬式を行う際、棺に「友引人形(ともしびにんぎょう)」を一緒に入れる風習があります。
これは「故人が友をあの世に連れていかないように」という意味が込められたお守り的な存在です。
昔の人の、心のケアとしての知恵だったのかもしれませんね。
ひとことまとめ
「友引=友を引く」は実は後付けの意味。
でも、人の気持ちを大切にする日本人らしい文化とも言えます。
知識として理解しておくと、迷信に振り回されずに柔軟な判断ができるようになりますね。
まとめ:友引の意味と上手な付き合い方

「友引に葬式しちゃダメって本当?」

実はその理由、昔の占いや文化に由来するものだったんですね。
最後に、これまでのポイントをわかりやすく整理しておきましょう!
友引のまとめポイント
- 読み方は「ともびき」。六曜のひとつで、「勝負がつかない日」という意味。
- 「友を引く」という文字から、お葬式にはふさわしくないとされてきた。
- 本来の意味とは違い、迷信に近い文化的な解釈。
- 今でも火葬場や葬儀社では友引を避けることが多い。
- お祝いごとや契約などには“吉”とされ、午前や夕方は吉、正午は凶とされる。
どう付き合うのが正解?
「友引だからダメ!」と決めつけるのではなく、
**“意味を知ったうえで、自分や周囲の気持ちに配慮して選ぶ”**ことがいちばん大切。
その日をどう過ごすか、誰とどう向き合うかということ。
暦や風習は、信じる信じないではなく、
**「知っておくとちょっと安心」「誰かへの思いやりに変えられる」**ものとして活かしていけると素敵ですね。